【帰国生の志望校選び】どんな学校生活を送りたい?どんな大学に進みたい?

来年度の帰国生入試に向けて、志望校選びに関する相談カウンセリングが続いています。
イギリス在住Aさんのご家庭とはちょうど1年前頃に、アメリカ在住Bくんのご家庭とは、去年の夏に一度お話をして、久しぶりのカウンセリングでした。

日本国内では塾のカウンセリングも、学校の三者懇談も、お父さんが出席する割合はとても低いですが、海外で生活しているとお父さんも積極的に子育てに関わるのが当然!ですよね。Aさん、Bくん、ともにご両親そろって相談カウンセリングを受けてくださいました。

※だからこそ帰国後のお父様に気を付けてほしいことをこちらに書いています。是非、帰国前に読んでみてください。

まずは語学資格を上げておきましょう

去年の時点では、AさんもBくんもできれば推薦入試での受験希望で、同志社国際か立命館宇治で迷っていました。
Aさん、Bくんのご家庭には

「英語資格のスコアは高ければ高いほどいいです。同志社国際は特に!!です。まずは英検準1級を取得して、その後できればTOEICのスコアを上げてくださいね。」

と伝えました。

海外の大学も視野に入れているAさんの場合

最初にお話をしたとき、Aさんは英検を受けたことがなかったのですが、英検2級、準1級と順調に合格してそろそろ入試に抜けた対策を始めたい、というわけで先日またカウンセリングを実施しました。

同志社国際中学ならA選考専願、立命館宇治中学でも国際自己推薦入試に出願できる資格はクリアしたので、あとはどちらの学校に出願するか、一時帰国の学校見学後に再度お話をしました。

アカデミックな学びを続けたい

Aさんはイギリス国内でも上位5%以内に位置する学校で学んでいます。オックスブリッジに進学する生徒が多い学校で、入学試験の受験対策が大変だったそうです。

同志社国際、立命館宇治の両方を見学してみて、親子ともに立命館宇治中学のIPコースにひかれたそうです。アカデミックな学びをしているし、生徒同士が学び合う姿が今通っている学校に似ていてるとのことでした。

将来は海外の大学も視野に入れているため高校はIBコースでIBディプロマを取得したいし、今年の卒業生のIBスコアの高さにも感心したとのことでした!立命館宇治中学のIPコースがぴったりですね。

去年できた新校舎も魅力的だったようです。

11月の入試に向けて、エッセイの対策を進めていくことになりました。

日本の大学で学びたいB君の場合

Bくんは去年の夏にお話をしたときには、すでに英検準1級を取得していました。
志望校がまだ決まっていなかったため、「語学資格のスコアをできるだけ上げておきましょう!」というアドバイスどおりにTOEICを900点オーバーまで上げ、再度志望校について相談を受けました。

同志社国際と思ってきたけれど、立命館宇治のIBも魅力的かなと迷っているそうです。ガツガツ勉強をするタイプではないけれど、主体的に学ぶことは好きだから自分で興味のあることを自由に学べる環境がいいなと思っています。

IB卒業者が日本の国公立大学にあまり進学しない理由は?

立命館宇治高校のIBコースに入学して、IBディプロマを使って日本国内の大学を受験学るのもいいかな?と考えたそうで、相談を受けました。IBを使った大学入試について、こちらの記事もご覧ください。

「立命館宇治のIBコースを卒業して、日本国内の国公立大学に進学されている方は少ないようなんですが、なぜでしょうか?」と、Bくんのお父さまから質問されました。
確かにIBディプロマで受験することができる国公立大学は増えています。ところが、実際に進学している生徒は少ないようです。

「IBコースで切磋琢磨してグループワークやプレゼンをしながら学んできた生徒は、日本の国公立大学の受け身の学びに魅力を感じないそうです。」と先日、立命館宇治中学高校の入試センターの先生に伺ったことをお伝えすると、

「なるほど。日本の古い大学の学びに魅力を感じないわけですね!納得できました」と仰ってました。

日本の大学生に話を聞くと、相変わらず教授が自分が出版した本を教科書にして、大教室で一方的な授業を行っているケースも少なくないようです・・・。

もっと日本の国公立大学にも頑張ってほしいです。

大学を見据えて同志社国際で学ぶことに

Bくんは家族で話し合った結果、同志社国際を受験することに決めました。

同志社国際に進学すると大学受験がないから、ゆるい高校生活を追うってしまうのでは?という懸念があったそうですが、進学した生徒たちの声を聞くと、大学受験がないからこそ、高大連携の授業や海外提携校の生徒と学び合う機会を楽しんでいるようです。大学は日本国内で進学する予定で、同志社大学に学びたい学部(理系)があったのも決め手になったそうです。

志望校を考えるときは、どんな学校生活を送りたいか、どんな大学に進学して何を学びたいか、しっかりと考えてくださいね。

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