帰国生入試はすでに本帰国して日本で暮らしているお子さまも受験されます。そんなお子さまたちと話をしていて、帰国後のお父様にお伝えしたいことがあります。
帰国後は日本に馴染むのに親子ともに大変
この春に本帰国して新年度から日本で新しい生活をおくるご家庭も多いと思います。本帰国して日本の学校生活に馴染むのにお子さまも苦労されますが、お父様、お母様もまた大変だと思います。
特にお父様は久しぶりに日本の職場に復帰して、または新しい部署に配置となり、実力を発揮するために奮闘されるわけです。残業をすることも多く海外赴任していたときのように、親密にお子さまと関わることが出来なくなってしまうケースが多いようです。
海外赴任時は親子の関係が日本よりも親密
海外の現地校やインターナショナルスクールではご両親で子供の学校生活、私生活に積極的に関わってきたはずです。学校行事にも参加し、お子さまのスポーツの試合も見に行き、色々な場所に旅行にも行って家族の絆は日本にいたときよりも深まったのではないでしょうか。
以前、アメリカで帰国生入試対策の説明会を実施したときに、ほとんどの方が家族そろって参加されました。日本では家族みんなで入試説明会に来ることはないので、意識の違いにとても驚きました。
日本ではこどもの学校行事で仕事を休めない・・。
周りのお父さんたちも当然のように学校行事に参加するので、子どもの学校行事で仕事を休むのも当たり前、という雰囲気の国もありますよね。
ところが、日本ではそうもいかないです。久しぶりの日本の職場で、忙しく奮闘していると残業をすることも増え、海外赴任していたときのように親密に子供と関わることができなくなってしまう方が多いようです。
言葉にしないけれど、寂しがっている
帰国生の授業や面接対策のときに、生徒たちと話をすると、日本に帰って来てからお父さんとあまり一緒に過ごせなくなったことにストレスを感じたり、寂しく思ったりしているお子さまが多いと感じます。
帰国生入試の面接対策で、
お父さんの良いところはどこですか?
という質問に考えるとき、
一生懸命に働いてくれて、色々なことを教えてくれる。
たくさんのことを知っていて、家族みんなに優しく接してくれる。
などと答えたあとで、でも日本に帰って来てからは忙しそうで大変そう。帰って来るのも夜遅くなったし。。と付け加えるお子さまが結構います。
本当は寂しいんだけど、頑張って仕事をしているお父さんには言えないんだろうなあ。と感じるのです。
月に1回共通の趣味で楽しもう!
でも、ある6年生の男子生徒は、毎月1回趣味のバイク(自転車)でお父さんと一緒にツーリングをすると嬉しそうに話してくれました。
バイクがさかんなオランダに滞在していたので、お父さんとバイクに乗るのは海外経験を思い出しながら一緒に過ごせる楽しい時間のようです。
家族みんなでイベントを企画する
毎月色々なことをして、家族みんなで一緒にして過ごすという生徒もいました。映画を見に行ったり、釣りに行ったり、野球の試合を見に行ったり、バーベキューをしたりするそうです。何をするか相談するところからワクワクできますね。
コロナが落ち着いていない状況で色々自由にはいきませんが、無理のない範囲でお子さまと一緒に過ごす時間を作ったりコミュニケーションを取ったりしてみてください。お父さんが自分のことを気にかけてくれてるんだなと実感できるだけでお子さまは安心されると思います。