お子さまが英検2級に合格した方から
「英検2級に合格しました。次は英検準1級対策に進んでいいですか?」
と質問されました。立命館宇治や同志社国際では英検準1級取得者に有利な入試制度があるので、早めに英検準1級に合格したいけれど、いつから英検準1級対策に進めばいいのか、悩んでいたそうです。
Readingがどのレベルで合格できたか確認しよう!
英検2級はReading, Writing, Listening, Speakingの4分野に分かれています。帰国生やインター生はReadingに着目してください。Readingの大問1が7~8割以上の正答率であれば準1級に進んでも問題ありません。どんどんレベルアップしていきましょう!
ところが、実際に英検の結果を見せてもらうと帰国生や国内のインターナショナルスクール生はReadingは41問中14問、15問しか正解できていなくてもListeningやWritingでカバーして2級に合格しているケースがあります。
Readingだけの正答率でいうと3割程度でも合格出来てしまうのです。
正答率3割?と驚かれるかもしれませんが、配点が高い(と思われる)長文の方で正解しているのでスコアがギリギリ取れたのだと思います。帰国生にはこのタイプでの2級合格者が多いです。この状態で準1級対策に進むのは危険です。
まずは英検2級レベルを確実に
2級に合格しているお子さまでも2級レベルの単語が定着していない場合は、無理に準1級のテキストに進まず、2級の問題レベルで正答率を上げていきます。その方が効率よく、英語力を上げていけるからです!
語彙力アップには英語と日本語の音読がお勧め
小学生には旺文社の「文で覚える単熟語」の音読をお勧めしています。以前のブログで紹介していますので、よろしければこちらの記事をご覧ください。色々なテーマの英文を読みながら単語を覚えていくテキストです。2級用も出版されています。
英語の音読→日本語の音読→英語の音読→日本語の音読と家庭で毎日取り組んだ生徒は、語彙力がグングン上がっていきました。文章の音読を繰り返すと単語の意味だけではなく使い方も、自然と身につくから一石二鳥です。
しかも音読は、ノートに書き写すのに比べれば時間もかからなしい、抵抗感も少ないです。
短い文章なので、数分で英語→日本語の1セットはクリアできるはずです。
〇単語が読めて意味が分かる→正しく書ける
単語覚えでは、この順番を意識すると効率がいいです。綴りの練習は単語の意味が覚えられてから(日本語訳でも、英語で理解してもOK)で問題ありません。
覚えた単語を意識的にライティングで使いたい
英検対策受講者には、毎回の授業で必ずライティングを1題宿題に出します。そのときに「文で覚える単熟語」で出てきた単語をできるだけ使ってみようと提案します。実際に使うことで、さらに単語を定着させることができます。これもお勧めの勉強法です。
単語力が上がると読解問題が簡単に
単語力がついてきたら英検2級のReadingは、ほぼ正解できるようになります。この段階で英検準1級対策に進むとスムーズに対策を進められます!