来年度の帰国生入試に向けて、英検準1級の対策をしたいというお問い合わせをいただいています。
同志社国際中学をA選考専願で受けるため、
立命館宇治中学を国際自己推薦入試で受けるため、
語学資格の基準をクリアしておきたいです。小学生にとって英検準1級はなかなか厳しいですが、小学生でも英検2級はすんなり合格できることが多いので、英検準1級が基準になるのです。
ライティングはトピックによって書きやすさの差が激しい
英検準1級のライティングは出題されたTOPICに関する自分の考えを120～150ワードで書きます。
作文を書くヒントとなる4つのPOINTSから2つ選んで、instruction, body, conclusionの構成で文章を書きます。
英文を書くことには全く抵抗もなく、語数も少ないですし、文章構成にもすぐに慣れます。問題なのはトピックの意味が分からないことなのです。
2021年度の英検準1級、第1回～第3回のTOPICとPOINTSを見てみましょう。
TOPIC
2021年度第1回
Agree or Disagree : Big companies have a positive effects on society
POINTS
・Products
・Economy
・The environment
・Work-life balance
TOPIC
2021年度 第2回
Is it beneficial for workers to change jobs often?
POINTS
・Career goals
・Motivation
・The economy
・Working conditions
TOPIC
2021年度 第3回
Should people stop using goods that are made from animals?
POINTS
・Animal rights
・Endangered species
・Product quality
・Tradition
第3回のテーマなら何とか書けそうですが、第1回と第2回は小学生には厳しいですね。特に第2回は想像もつかないのではないでしょうか？
一度準1級を受けてライティングとリスニングは良かったけれどリーディングが全然ダメだったから、リーディングの対策をして再受験したら、今度はライティングが取れなかったというお話をよく聞きます。テーマに当たり外れがあるんです！英検を受けられる機会は限られています。是非ライティングの対策もしてください。
ライティング対策で正しい英語を書けるようになる
小学生に英検準1級（2級）の対策授業をするときは、必ず毎週ライティングを書いてもらいます。自然に身に着けた英語なので、文法の仕組みが分かってなくて、文法エラーがたくさんある英語を書く生徒もいますが、文法のルールを解説しながら少しずつ正しい英語を書けるようにしていきます。
生徒たちも、正しい英語を書けるようになることで自信がつきます！！
何を書くべきか、ブレストをする
英語の文法エラーはどんどん改善されるのですが、問題は「何を書けばいいか分からない」というTOPICが多いことです。そこで、TOPICについて生徒とブレストをします。
2021年度第2回の問題であれば、転職をする利点と欠点は？を一緒に考えてみます。
転職をしたらどんないいことがあるか？どんな悪いことがあるか？想像してみます。お父さんやお母さんから仕事について聞いたことがあるか、なども質問しながら進めていきます。
利点は？
・収入が上がる
・新しい人間関係ができる
・やりたい仕事ができる
欠点は？
・収入が下がる
・新しい仕事に慣れない
・何度も仕事を変わるとゴールが見えない
など、妄想してもらいます。就職したことも、アルバイトをしたこともないのに、転職が有益かなんて妄想の世界ですから、生徒と一緒に楽しみます！
楽しむことで、嫌だ、難しい、という意識をなくしてもらいます。
視野を広げ、論理的思考を高められる
毎週色々なトピックについて調べたり、考えたり、妄想したり、を繰り返すことで生徒たちは知識が増え、成長していきます。そんな生徒の様子を見ていると、1対1で毎週様々なTOPICで講師とブレストできて幸せだなあと思います。英検合格のためではありますが、視野が広がり論理的な思考が高まります。
ご家庭で対策するときも、是非ブレストや調べ学習を取り入れて、色々なトピックでライティングの練習をしてください。お父さんやお母さんの経験を話すことで家族の絆がさらに深まることも期待できます。
英検のもう一つのテーマ、語彙力については、こちらもご覧ください。