【帰国生あるある】出願書類対策で自己肯定感が上がる!

先日、ある受講者のお母さまから「志望理由書の代行業者があって、話の聞き取りをした後に代筆をしてくれるそうなんです。そういう業者を使った志望理由書は、学校の方が見たら業者に依頼したと分かるんでしょうか?」と質問されました。

「色々と調べていると、そんなものも発見してしまうんです(笑)」と仰ってました。

確かに我が子は自分で書いた出願書類で、他の受験者がプロが書いたものだったら・・・と複雑な思いになりますね。

そこで、出願書類を仕上げるのは、自分の過去を振り返り、未来と向き合い、成長できるとてもいい経験になると伝えました。

海外在住のお子さまは自己肯定感が低い?

面接対策や出願書類対策で生徒の話を聞くと、いい経験をたくさんしているのに自己肯定感が低いお子さまが多いです。

自分の英語は中途半端だし、漢字も苦手だし、などと思いがちです。

補習校で日本人の友達がいると、他の日本人の子も似たような経験をしていると感じています。

インターナショナルスクールでは、ネイティブじゃないのに英語がうまくて、成績優秀な生徒がたくさんいるから、自分なんて…と思うようです。

様々な環境で過ごす子どもたちと話すにつれ、帰国生たちの複雑な思いが分かるようになりました。

確かにうちの子も自己肯定感が低い

そんな話をすると、「確かに、うちの子も自己肯定感が低いんです。英語はどんなに頑張ってもネイティブには及ばないし、日本国内の友達からは塾で難しい勉強をしていることも聞いているし、自分はどっちもできてないって思ってるんです。」

と仰ってました。

海外経験を振り返り、自分の成長を実感する

出願書類対策では、今までどんなことを経験したのか、振り返ってもらいます。

  • 学校に通い始めたころに大変だったことは?
  • 英語をどうやって身に着けたのか?
  • 学校ではどんなことを頑張っているのか?
  • 習い事やスポーツはしている?
  • ボランティアをしたことはある?
  • つらいことはどうやって乗り越えた?

などなど、どんどん質問してどんどん答えてもらいます。

・数学では、飛び級できる力があったのに、英語力が原因で飛び級できなかった。悔しかったから英語に力を入れて英語力を上げたら、次の年は飛び級できて、英語もレギュラークラスになれた。

・中国で日常生活をするのに、やはり中国語が出来ないと大変だった。だから学校の友達に教えてもらったり、自分で中国語の勉強をしたりして、中国語の日常会話レベルでは困らないようになった。

聞き出していくと、みんな色々な経験を話してくれます。

海外に来た当初、英語が全然話せなかった頃の苦労は、昔の出来事になっているので、どういう状態だったのか質問して、答えてもらいます。すると、自分がどんなに努力をして成長できたか、実感できます

自分の強みを発見する

色々なエピソードを話してくれたら、どのエピソードがその子の強みを示せるか探していきます。

ESLでボランティアとしている生徒には

「自分から先生に申し出て、ESLを抜けた後もボランティアで参加して新しいお友達を助けてあげたんだね。それを出願書類に書くと、他人を思いやり、主体的に活動できる生徒ってアピールできそうだね。」

というように、ボランティアを始めたきっかけ、どれくらいの期間しているのか、どんな工夫をしているかなどの深堀りをしていきます。

自分の経験を講師に高く評価されることで、生徒は自信を持って「自己アピール」や「生活や活動の報告」を書いていきます。

志望校で何を学びたいかを言語化する

出願書類では志望理由書も明確にしなければいけません。

将来どんな仕事に就きたいか、どんな人間になりたいか、そのために志望校で何を学びたいか、どんな経験をしたいかなどを考えます。

自分の将来を漠然としか考えていないお子さまも多いですが、入試に合格するために出願書類を仕上げるという目的があるので、将来に真剣に向き合ういい機会になります。

出願書類を何度も推敲していき、清書をする頃には自分のアピールできること、努力したことなどを客観的に見られる見られるようになり、自己評価も高まります!

合格できたことはもちろん嬉しかったが、出願書類や面接対策を通じて子供が大きく成長できて良かったと仰る保護者の方は多いです。

同志社国際中学受験者 お母さまの合格体験記

同志社国際中学をA選考専願で受験される場合は、出願書類は必要ないので面接対策のみとなります。面接対策でもお子さまが成長するいい機会になったと、1年前の夏編入試験で合格した生徒のお母さまが体験記を書いてくれました。是非、こちらもご覧ください。

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