日本人学校の生徒は同志社国際中学を主にB選考入試(国算必須・英理社より1科目の選択の3科目入試)で受験することになります。
高校入試なら日本人中学校の評定で9科目40の基準を超えれば、特別推薦入試で出願できますが、中学入試には推薦がありません。
また、英語が得意で英検準1級を取得したとしても、英語圏以外の日本人学校の生徒は、A選考専願(面接のみ)の入試には出願できません。
以前、韓国の日本人学校で学んでいた生徒が英検準1級も、TOEICもA選考専願の出願基準をクリアしていましたが、A選考専願には出願できずB選考(3科目)入試で受験しました。
出願資格について、不明な点があったらアドミッションズセンターに問い合わせることをお勧めします!
2024回年度入試は倍率1.5倍
2024年度入試のB選考は志願者数9人、合格者数6人、1.5倍の倍率でした。
2023年度入試は志願者数19人、合格者9人、2.1倍の倍率でしたから、年度によって志願者数はかなり変動があります。
2024年度入試では、3科目合計300点中、合格最低点は161点でした。
53.6%の得点率です。
2023年度入試の合格最低点は172点でした。
57.3%の得点率です。
6割取れれば安心です!
毎年大問が3つ出題される
同志社国際中学入試の国語は
・文学的文章
・論理的文章
・国語常識
以上の大問3つが出題されます。
50分の試験で小問の数は50問前後、文章の量もレベルも標準的ですが、記述問題が多いです。
記述問題の対策は必須
理由説明の記述問題が多いのが同志社国際中学の国語の特徴です。
文中から抜き出すのではなく自分の言葉で表現しなければいけません。
「・・・・」とありますが、なぜ「ママ」は「優しい声で言った」のですか。説明しなさい。
2023年度入試過去問題より
「・・・・」とありますが、それはなぜですか。説明しなさい。
このような問題が並びます。
理由を問う問題が多いのですが、それ以外にも評論文では以下のような記述問題が出ています。
「結論」とありますが、具体的にどのようなことですか。説明しなさい。
2023年度入試過去問題より
「『さらにその次』」とありますが、これは本文中の話題でいうとどのようなことですか。説明しなさい。
問われ方は多岐に渡るので、それぞれのパターンの解答プロセスを押さえておくことが必要です。いずれも50文字前後までの記述問題なので、対策はしやすいです。
文章を正しく読み取り、自分の言葉で答えられるよう、記述問題の対策は必須です。
漢字と語句の意味で、約3割得点できる
漢字の読み書きは毎年10問出題されます。また、語句の意味を問われる記号問題が4問出題されます。
2023年度入試の書き取り問題
表情
器用
便利
存在
差別
土台
挙げる
段階
読み取り問題
内緒
家系
小学校で学ぶ範囲を超えた漢字は出題されていません。入試用の漢字テキストなどで、きちんと対策すれば全問正解を狙えます。
言葉の意味を問う問題も頻出
言葉の意味を問う問題も、毎年4問出題されています。
2023年度入試では以下の言葉の意味が問われました。
- 手持ちぶさた
- 厄介な
- 厳密に
- 絶大
難易度は決して高くありませんし、選択肢から選ぶ記号問題なので、文脈から判断できることも多いです。
満点を狙いたいので、日頃から知らない言葉が出てきたら、しっかりと確認する習慣をつけたいです。
漢字と語句問題の配点が2点なら、全問正解すれば28点確保できます。コツコツと対策を進めていきたいです。
大問3は毎年パターンが変わる
大問3は国語常識を問う問題です。珍しい出題形式の問題が出て、毎年パターンが変わります。
漢字・語句・慣用句・ことわざ・四字熟語・季語など、幅広く国語常識の問題に答えらえるよう、対策が必要です。
難易度は高くなく、基本から標準レベルの問題なので、日ごろからの国語への取り組み方が問われます。
知識問題対策は早めに完成を!
入試前は実践的な問題演習に取り組めるように、国語の知識問題対策は早めに完成させるのがお勧めです。