同志社国際中学の帰国生入試はA選考は英語資格の基準をクリアすれば専願入試で出願でき、入試当日は面接のみの試験です。
英語資格のスコアは高ければ高いほどいいので、チャンスがある間は受け続けることをお勧めします。9月中に結果が返ってくれば10月の出願に間に合います。
A選考専願(英語資格が必要)とA選考併願では合格率が大きく違うので、是非A選考専願で出願したいですが、ここ数年A選考専願入試も難しくなってきました。
過去5年間の同志社国際中学A選考専願の志願者数と合格者数を見ていきます。
A選考志願者数・合格者数 推移
2020年度入試 志願者数23 合格者数22
2021年度入試 志願者数21 合格者数19
2022年度入試 志願者数30 合格者数26
2023年度入試 志願者数36 合格者数30
2024年度入試 志願者数34 合格者数25
2024年12月の入試では47人ほどの志願者数で、不合格者が昨年以上に出たようです。(受験者からの情報なので、正しくは同志社国際の発表をお待ちください。)
面接対策も作文対策もしっかりと!
A選考専願は入試当日は面接だけの入試ですから、面接対策はしっかりと時間をかけて取り組んでいきます。また、12月入試不合格になってしまった場合、12月の合格発表後に2月のA選考併願の作文対策を始めるのは危険です。万が一に備えて9月~11月に作文の対策もしておくことをお勧めします。

入試基礎準備 (3回)
海外経験を振り返って、自分を見つめ直そう
海外で暮らしてきたお子さまは、環境の変化にとまどいつつ困難を乗り越えたり、色々な国出身の生徒とともに学んだり、貴重な経験をたくさんしています。ところが、自己評価が低めでもったいないお子さまが多いです。自分は英語も中途半端だし、漢字は苦手だし、などと思っているようです。
そこで、過去の受験者が面接できかれた質問リストの回答を作りながら、大変だったことをどう乗り越えたか、どんな成長をしたのかを言葉にして、いかにいい経験をして成長できたのか、を実感してもらいます。

また、同志社国際の作文はお話を作るテーマが多いのですが、自分の経験を取り入れて作文を書くと、書きやすいです。今までの経験の振り返りは作文の土台作りにもつながります。
2023年2年12月入試で合格したご家庭へのインタビューでは、面接対策で子どもが海外経験を振り返り、自分を見つめ直し、将来に向き合えたことが本当に良かった。先生が子どものいいところを引き出してくれて、自信が持てるようになり、入試対策以外のことに取り組む姿勢も変わった。という声が予想以上に多かったです。
志望理由を研ぎ澄ます!
なぜ他の帰国生受け入れ校ではなく、同志社国際中学で学びたいのか、説得力のある志望理由を言えるように学校の研究も欠かせません。
なぜ同志社国際中学で学びたいの?と質問をすると「帰国生が多い学校だから」「色々な国に住んでいた人と一緒に学べるから」といった回答をする生徒が多いです。
そこで、「その答えだと、他の受験生もみんな一緒だよね?」と問いかけます。さらに、他にも立命館宇治中学や関西学院千里国際中等部なども帰国生がたくさんいるけど、なぜ他の帰国生受け入れ校ではなく、同志社国際中学に入学したいのか、授業で一緒に考えていきます。
同志社国際について研究する
実は両親に勧められて、なんとなく志望校を決めたお子さまも結構います。そこで、一緒に学校のHPを見たり、学校見学に行ったときの印象を聞いたりしながら、同志社国際のどこが魅力だと思ったのか、同志社国際でどんなことを学びたいのか、どんな活躍ができそうか、一緒に探っていきます。

志望理由を考えることで、「同志社国際で学びたい!」という思いが強まる受験生も多いので、時間をかけて準備をします。
実践的な面接対策(3回)10~12月
同志社国際中学の面接は日本語だけの場合が多いのですが、ネイティブによる英語質問があったこともあるので、両方の言語で準備しておきます。

模擬面接では今までに面識のない講師が担当するので、本番さながらの緊張感も経験できます。姿勢や視線も意識しながら面接練習から模擬面接まで3回で完成させます。
「父」「母」「御校」など、普段は使い慣れない言葉に苦労するお子さまもいますが、「正式な場所で使う日本語を身につけらるいい機会だった」と仰る保護者の方が多いです。
同志社国際中学英語エッセイ対策(オプション)
昨年12月の合格発表後に急遽、A選考専願で不合格になった数名の方からお問い合わせをいただきました。12月半ばから2月の初めまで、わずかな期間でエッセイ対策をするのは難しいですし、お子さまにも負担がかかります。
もしものために9月から11月まで毎週1回、合計12回エッセイの対策を進めていき、12月入試で不合格だった場合は合格発表後、入試までの1カ月半ほどで総仕上げをすると余裕を持って対策できます。
同志社国際の英語エッセイについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇩
英語資格対策(オプション)
A選考専願に出願するためには、英語資格の基準をクリアしなければいけません。
- TOEFL iBT((Special) Home Edition を含む)68点以上
- 実用英語技能検定準1級以上合格(CBT、S-CBTを含む)
- TOEIC Listening & Reading 730点以上
- ケンブリッジ英検(for School を含む)B2 First (FCE) 160点以上
小学生にとって英検準1級など、A選考専願の英語資格は、かなりハードルが高いです。また、近年は受験者数が増加しており、資格のスコアは高ければ高いほどいいです。
英語資格対策について、詳しくはこちらをご覧ください。⇩
受講料
入会金 20,000円
