立命館宇治高校 国際入試B選考の過去問題は公開されていません。毎年入試後に「一般入試の過去問題で対策をしてください」と、入試センターの先生が当日の問題(A日程・B日程ともに)を持って来てくださいます。
赤本にはA日程の問題しか載っていませんからB日程の問題もいただけるのは、大変ありがたいです。
2023年度入試のB方式専願・併願は3倍を超える高倍率
2023年度の国際入試では、IGコース専願B方式(科目受験)は31人受験して9人の合格、3.44倍の倍率でした。
併願(科目受験)も21人受験して9人合格の厳しい結果でした。
IMコースの専願B方式も10人受験して3人合格、3.33倍の高倍率です。しっかりと対策をして挑みたいですね。
7割の得点を目標に!
2023年度入試では、国内一般生の受験者平均点は英語51.5点、国語49.7点、数学51.5点と3科目とも5割程度でした。
社会57.8点、理科67.0点なので、理科と社会は得点しやすかったようです。合格最低点は500点満点の344点(A日程)と70%ほどの得点が必要です。
理科社会で点数を稼いだはずなので、英語は70%なくても合格できると思いますが、70%取れる力をつけておくと安心です。
2022年度入試から問題形式が変わった
立命館宇治高校の英語は2022年度入試で、問題形式が変わりました。
大問1 リスニング
大問2 長文読解(記号のみ)
大問3 長文読解(記号と記述)
大問4 文法問題(記述)
大問5 正誤指摘問題
大問6 語順整序英作
大問7 英作文
2023年度入試も、同じ問題形式でした。
リスニングを含めて合計50問弱を50分で解きます。読解スピードと正確な文法力が必要です。
連語や表現も身につけたいです。立命館宇治高校の入試には高い英語の総合力をが求められます。
国際入試はリスニングの配点が高い
一般入試では毎年リスニングが10問出ます。1問2点として2割の配点です。ここで満点が取れれば残り80点中50点取れば合格点になります!リスニング問題のレベルは英検準2級程度と立命館宇治入試センターの先生から伺っています。
国際入試はさらにリスニングの配点が高いので、リスニングの対策は重要です。できるだけ毎日、英語を聞くといいです。同じものを繰り返し聞くのもお勧めです。毎朝歯磨きをするときに、英語を流しておく程度でも効果があります!
長文問題は得点源になる
長文読解は2題出題されます。A4用紙に1枚程度の長さで、標準的なレベルの問題です。
大問2は長文の空所補充や、本文の内容に合う英文を3つ選ぶ問題で、すべて記号問題です。決して難易度は高くないのでできれば全問正解したいです。
大問3は長文の総合問題です。内容把握、空所補充、日本語で説明する問題など、少し難しい問題も出題されますが、ほとんど基本から標準レベルの問題です。設問を順番に解きながら、英文を読み進めていけます。
テンポよく解いて後半の問題に時間を割けるようにしたいです。標準レベルの問題で演習を重ねて、スピードアップを目指すのがお勧めです。
大問4は即答できるように
大問4は英文中の( )の語を正しい形に直す文法問題です。答えが2語以上になる場合があります。と、書かれています。
分詞、関係代名詞、不定詞、比較、現在完了など、様々な文法が出題されます。2023年度入試では
Rika is the second (fast) runner in the track and field team.
という問題が出ました。
the と fast の間にsecondが入っているので、最上級が正解と気づきにくかったかもしれません。文法問題演習を重ねて、大問4も即答できるようにしたいです。
正誤問題はパターン慣れが必要
大問5は英文中の文法的な誤りを見つけ、修正後の語句を書く問題です。
「どこが間違っているのか分からない!」と苦手意識を持つ生徒が多いです。何となく文法を理解しているだけでは、誤りは発見できないからです。
正誤問題に特化した高校入試用の問題集は、なかなかありません。大学入試用の問題で抜粋したり、様々な問題集の正誤問題を集めたりして、対策をする必要があります。
でも、対策を重ねて正誤問題に解きなれると、注意すべきポイントが分かり、コツが掴めます!
語順整序英作文は難易度高め
大問6は与えられた日本語と同じ意味になるよう、英語の語(句)を並べ替える、語群整序の英作文です。
関係詞や分詞を使う問題が多く、Thanks toなどの表現を知らないと正解できない場合もあります。英文法を正しく理解して文を組み立てる力が必要です。
私は~で始まる日本語の文章でも、英語は「 I 」が主語ではない場合もあり、難易度が高い問題が入っています。1問の配点は高くても3点でしょう。時間をかけて考えこまず、後回しにして、時間が余ればじっくり取り組むなど、時間配分にも注意が必要です。
英作文が3問出題される
英作文は2022年度入試から3問(2021年度までは2問)の出題になりました。2023年度入試の問題を見てみます。
(1)私が昨日受けた英語のテストは思っていたほど難しくなかった。
(2)彼は子供の頃から泳ぐことを恐れている。
(3)日本は世界で最も清潔な国の一つとして知られています。
各文に色々な文法要素や英語表現が含まれています。英作文でも総合的な文法の理解力を見られています。
1問3点の配点として、英作文の配点は9点です。このレベルの英作文で満点を狙うのは難しいでしょうから、リスニングや長文で点数を稼いで、英作文は部分点狙いでも合格点は取れます。
英語対策のまとめ
立命館宇治の入試で合格点を取るためには、英文法を正しく理解するとともに、多くの英語の文章に触れて、様々な表現を知っておく必要があります。長文対策としては、標準的なレベルの英語の文章にたくさん触れておきたいです。