千里国際の作文は60分の間に出題された1つの設問に対する自分の考えを日本語か英語で記述する形式です。
解答用紙はA4の横書きで、枚数制限はないようですが、千里国際の先生によると多くの受験者が2枚目の途中までは書くそうです。
作文のテーマと評価基準
まず千里国際のHPにある過去問題と採点基準を見てみましょう。
- 構成(論の組み立て)
- 内容(考えの質)
- 言語表現
の3つの観点に分けて、それぞれ4段階で評価されるようです。また、英語の文法ミスは大きく減点しないと聞いています。そこは入学してから指導すると仰っていました。千里国際らしいですね。
詳しい評価基準は学校のHPで確認してください。
中学入試の過去問題
「友情は学校で学ぶ事柄ではない。しかし友情の意味を学んでいなければ、何も学んでいない
と同じだ。」 モハメッド・アリ
「友情は学校で学ぶ事柄ではない」という意見に賛成ですか、反対ですか。また、人生の学び
で最も大切なのは友情だと思いますか。具体例をあげて、なぜそう思うのか説明しなさい。
「何事も最初は難しく、やがて簡単になる。」トーマス・フラー
この格言に対するあなたの意見を、具体的な例をあげて述べなさい。
高校入試の過去問題
「友情は学校で学ぶ事柄ではない。しかし友情の意味を学んでいなければ、何も学んでいない
と同じだ。」 モハメッド・アリ
この引用について論じなさい。そして、友情の意味についてのあなたの考えを自身の経験を例
にあげて説明しなさい。
「何事も最初は難しく、やがて簡単になる。」トーマス・フラー
この格言についてあなたの考えを論じなさい。
基本的には自分の体験をもとに書けるテーマですね。
2022年度入試に合格した生徒たちも、最初は「難しい!!」と言っていました。特に高校入試のモハメドアリの方は「どうしよう?何を書けばいいか分からない…。」と悩んだ生徒も多かったです。
でも、多くの帰国生(海外生)は海外の学校に転校して、新しい環境の中で戸惑いながら、苦労しながら友達ができた経験があるはずです。
また、せっかく良い友達ができたのに日本に帰国して、新たな人間関係を築かなければいけなかった経験もあるかもしれません。そんな経験を一緒に振り返って、その時に感じたことや学んだことを一緒に振り返ってみました。
声をかけてもらって嬉しかったこと。勇気を出して話しかけたこと。スポーツを通じて仲良くなったこと、スクールトリップで仲間ができたことなど、色々な思い出を話してくれました。
それから、友情とは何か?を一緒に考えると、ぐんと書きやすくなり、いい作文を書いてくれました。
海外経験を振り返ろう
千里国際の作文の対策を始める前に、今までの海外経験を思い出して箇条書きにしてみましょう。
- 滞在国でどんなことを学んだのか?
- 滞在国でどんな人に出会ったのか?
- 印象に残っている経験は何か?そこから何を学んだのか?
学校行事やスポーツ、習い事、苦労したことなど、作文に使えそうな経験を洗い出しておきましょう。ネタ帳を作っておくわけです。
この振り返りは実は面接対策や出願書類対策にもつながりますから、しっかり取り組んでくださいね。
千里国際の入試は出願書類も大切です。
時間配分を決める
入試当日は出題された設問から、60分で作文を仕上げることになります。
何度も練習して自分なりの時間配分を決めましょう。
- 作文の内容と構成を考える
- 実際に作文を書く
- 読み直して、誤字脱字や内容を確認し、仕上げる
大きくこの3つの要素に分かれます。それぞれにどれくらい時間をかけるか、作文の練習をしながら時間配分を決めていきましょう。