帰国生在籍学校レポート・特別自己推薦書の書き方

帰国生在籍学校レポートの書き方

出願書類作成は時間に余裕を持って取り組みましょう。学校に成績書類をお願いしたり、会社に証明書を頼んだり、書類の準備も大変です。コロナの影響で郵便関係もいつも通りにはいかないかもしれません。余裕を持って準備してください。

特別推薦入試の書類については後半で扱っていますので、そちらをご覧ください。

さて先日、同志社国際高校の入試を受験予定のご家庭から、 帰国生徒在籍学校レポートをどう書くべきか 、相談を受けました。

帰国生徒在籍学校レポートは、学校のホームページでも見ることができますので、受験を考えていらっしゃる方はホームページで確認しつつ、今回の記事を読んでみてください。

校長先生に質問!どんなことを書くべき?

帰国生徒在籍学校レポート(本人または保護者が記入のこと)

  1. 海外で在籍していた学校の特色
  2. (英語圏、インターナショナル・スクールの場合、)ESL(English as a Second Language)の有無とその形態(英語だけか、あるいは社会科等他の教科にも設置されていたかどうか)について説明すること。また、ESLに入っていた期間についても説明すること。
  3. 学校独自の特殊な教科があれば説明すること。また成績表について、特に説明を要する場合は記述すること

この3つについて、A4の用紙1枚に記入します。

以前、校長先生とお話ししたときに、在籍学校レポートについて質問しました。

帰国生徒在籍学校レポートには、どんなことを書けばいいのでしょうか? また、何を評価されるのですか?

現地校やインターナショナルスクールでの成績を評価する際の資料として使います。
ESLから普通のクラスに移ったときに成績が下がることは多いですから、そういう一人ひとりの事情を考慮するためです。

学校独自の特殊な教科とは、具体的にはどのようなものを書けばいいのでしょうか?

世界中の色々な国の学校で学んだ子供たちが受験をしてきます。
国によっては色々な教科があり、成績表の教科名を見ただけでは何を学んでいるのかわからず、どう評価すればいいのか困ることがあります。
そのようなときに補助資料として使います。

との答えをいただきました。「在籍学校レポート」とあるので、学校全般について説明しなければ!と思いがちですが、現地校での成績を評価するために使われる資料なのです。

ですから、 自分がESLに在籍していたかどうか、そしてその期間や在籍していた学年について、できるだけ具体的に書きましょう。

帰国生在籍学校レポートのポイント

学校の特色は簡潔でOK

学校の特色については、インターナショナルスクールなのか、現地校なのか。

公立か私立か?キリスト教の学校か?生徒が何人くらいいるのか、どんな国籍の生徒が多いのかなどについて書きましょう。

ここは書きやすいですね。端的にまとめておきましょう。〇〇州の学校のうち上位10位に入るレベルなど、高いレベルの学校に所属していたら、それも書いておいてください。

以前の合格者の例を見てみましょう。インドのインターナショナルスクールに通っていた生徒です。

学校の特色

〇〇Schoolの創設は1952年です。
Grade10には約100人の生徒が学んでいます。
国籍は多岐にわたり、アメリカ人・インド人・韓国人の子たちも多く学んでいます。
IBやAPのコースも有し、自由な校風で文化活動も活発ですが、一方で勉強も厳しくなかなか遊ぶ時間が取れないと、多くの生徒たちは言っています。
南アジアに位置する当校を核として、中東の学校との交流も盛んで、スポーツや音楽の大会参加のために生徒の行き来があります。

これくらいの記述で問題ありません。

ESLについての質問は重要

まずは、学校の状況を書きます。以前の生徒の記入例です。

ESLは中学で2つのレベルが設置され、高校では1つのレベルのみ設置されています。
社会科など他の教科ではESLは設置されていません。

次に、自分の所属状況について書きましょう。

7年生のときESLのレベル1のクラスに在籍し、Language Foundation と Language Development のクラスを1年間受講しました。
8年生ではレベル2に上がり、Language Development のクラスに半年在籍しました。
8年生の後半からESLを抜けて、一般の生徒と同じように US History のクラスを受講し始めました。
ハイスクールでもESLは設置されていますが、卒業したため、受講していません。

これだけの状況が説明できれば、 海外滞在後1年半で、順調にESLのクラスレベルを上げて卒業したことがわかります。
その後にスタートしたUS History のクラスではESLの補助がないので、最初の頃の成績が低くても考慮してもらえるはずです。
9年生、10年生と成績が上がっていけば問題ありません。

自分の成績が低い場合には、なぜ低い成績がついたのか、説得力のある説明が必要です。

特殊な教科がない場合は?

A4の用紙いっぱいに書き込まなければいけないのでは?と心配される方もいらっしゃいますが、その必要はありません。

以前に12月入試を受けた生徒は、一般的なアメリカの現地校に通っていたので、3番目の学校独自の特殊な教科については「特にありません」と記入しただけでしたが、問題なく合格しました。

成績表について、特に説明を要する場合とは?

もし、学校が特別なプログラムを実施していたりenhancedのクラスを受講している期間があったり、特殊な場合はこちらに書いておきましょう。

短期間に何十人もの受験者の成績表をチェックしますし、海外の現地校やインターナショナルスクールの成績表って分量が多いですからね。

enhancedのクラスに所属していた、giftedの試験に受かり特別な授業を受けていた、数学はハイレベルのクラスに所属して2学年上の内容を学んでいたなど、成績表を見ただけでは伝わらないこともあります。

上位クラスに上がったがために、高い成績が付かない場合は必ずこちらに説明しておきましょう。

特別自己推薦書の書き方

特別推薦入試の難易度が上がってきた。

同志社国際高校の帰国生入試には「特別推薦入試」があります。

英検やTOEICで語学資格の基準をクリアした受験生のみ出願できる入試で、一次選考に合格すれば当日は面接のみ。英語小論文を書かなくてもいいのです。

ここ数年、どんどん人気が出て合格が難しくなってきているので語学資格は高ければ高いほどいいです。

TOEIC800後半のスコアを取得している受験生も珍しくはありませんし、去年の入試ではTOEFL114や英検1級、IELTS7.5の受験者もいました!!受験がまだ先の方は計画的に語学資格を取得して、スコアを伸ばしていきましょう。

でも、「英検準1級しか持っていないんですが・・」と心配していた受験者も無事合格できましたよ。語学資格では他の人より劣っているからと、出願書類は何度も何度も書き直して仕上げました!!

時間をかけて納得がいく自己推薦書を完成させてくださいね。

同志社国際高校の特別推薦入試には、提出書類として特別推薦自己推薦書があります。

A4の用紙2枚で5つの項目に分かれており、日本語または英語で本人が記入します。 学校名は貴校や御校にして書きましょう。

① 本校に入学を志望する理由 (12行)

同志社国際の魅力は何か考えよう

志望理由を書くときは、まず学校の特徴と魅力的なポイントを挙げてみましょう。ウェブサイトやパンフレットからわかる内容でも、説明会や見学で印象に残ったことでも、思いつくだけ挙げてみると良いです。

学校見学のときに、生徒の個人ロッカーに自分らしくステッカーを張ったりイラストを描いたりしているのを見て、個々の多様性を認める校風が感じられたという受験生もいました。確かに生徒たちが学校生活を楽しんでいる雰囲気が伝わってくるロッカーです。

また、同志社国際高校なら、「違いという共通点からの出発」という中高の教育テーマも参考になりますし、同志社全体の教育理念である「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」や「良心」といったキーワードをもとに考えを広げることもできます。

同志社国際で学ぶことにどんな意味があるか考えよう

学校の魅力が固まったら、そこで学ぶことが自分にとってどんな意味があるのかを考えてみましょう。

ここで必要になってくるのは将来の夢やこの先なりたい自分の姿です。国連で働きたい、パイロットになりたいなど、自分の夢があればその夢に向けて、同志社国際だからこそ学べることを具体的に考えましょう。

もし特定の仕事が思い浮かばない場合は、何ができるようになりたいか、どんな人間になりたいか想像してみてください。

最終的には、そうした目標と同志社国際での学びを結び付けて志望理由を書きましょう。

② 自分の人物像を客観的に見た「自己アピール」(12行)

自己アピールは1つか2つに絞ろう

海外で様々なことを経験してきたからこそ、書きたいことがたくさんあると思いますが、12行にまとめなければなりません。たくさんのことを書くと1つ1つのエピソードが薄くなってしますので、1つか2つに絞った方が自己アピールとしてまとめやすいです。

構成としては、「私は~することができます」「私は~の力を身に着けてきました」など、学んだことを先に提示し、後で詳しいエピソードを書くと書きやすいです。

客観的に見るとは??

また、「客観的に」と指示されているので、思いよりは事実を中心に書くように意識しましょう。例えば、「つらくても練習を頑張った」というよりは「週3日2時間の練習を一年間続けた」の方が、具体的で客観性もあります。

数値で示すのが難しい場合は、自分がどう評価されているか、周りの人に聞いてみましょう。他人の言葉を紹介するというやり方で客観的な自己アピールにつなげられます。

③ 今までに力を入れた学習活動、課外活動、社会活動などについて(具体的に) (12行)

自己アピールとは別のエピソードを書こう

②の自己アピールで書いたものとは別のエピソードを扱えると、人物像が多面的になって良いです。また、「具体的に」とあるので、活動を羅列するのではなく一つか二つにに絞って書く方がいいですね。いつ、どんな活動を行ったのか、その活動を通じて何を学んだのか、どう成長できたのか、詳しく書いてくださいね。

ここで書く内容は①の志望理由や⑤の入学後にやりたいこととも関連してくるので、「今までこういうことをやってきたから、入学後にこうしたい」が伝わるようにしましょう。内容がリンクすると提出書類全体のまとまりが出ます。

④ 資格および特技

習い事やスポーツなど、取り組んできたことを思い出そう

この欄は罫線がないので、文章でも箇条書きでも書けます。書きやすい方で書きましょう。​

「特技なんて書けるようなものがないのですが、、」

と心配される方もいらっしゃいますが、今までに取り組んだスポーツや習い事などで構いません。ピアノを続けてきた、野球チームに所属していたなどの活動から書きましょう。

⑤ 高校入学後に取り組みたいと思っていること (9行)

学習面とそれ以外で取り組みたいことを考えよう

同志社国際高校に入学したら学習面で頑張りたいことと、それ以外の活動で取り組みたいことは何か考えてみましょう。

①の志望理由と一部内容が重複するかもしれませんが、こちらの項目では、より具体的に書くようにしてください。同志社国際高校ならではのことが書けるといいですね。

例えば、①の志望理由でで「国際主義を抱える貴校で学ぶことで、グローバルな感覚を身に着けたい」と書いたとすると、⑤の高校入学後に取り組みたいことでは「国際交流プログラムを活用して~したい」「第二外国語として~を学びたい」と一歩進んだ内容にすると、言いたいことが伝わりやすいです。

入学後、この生徒は今までの経験を生かして、同志社国際でこんな風に頑張ってくれそうだなと思わせられるといいですね。

学校説明会や見学の記録を残そう

最後になりますが、志望理由書を書く前準備として、学校説明会や見学の記録をおすすめします。こうした提出書類に取り組み始めると、これまでの自分の経験は書きやすいですが、志望理由はなかなか筆が進まないということがよくあります。

というのも、志望理由は学校に関する情報がないと書けないからです。ウェブサイトやパンフレットは学校側がアピールしたい点がまとまっていて大切ですが、学校の魅力を考える際には実際に自分が見聞きした印象も役立ちます。

キャンパスの様子はどうだったか、説明してくれた先生の言葉で印象に残っているものは何だったかなど、書き留めておくと志望理由作成の際の助けとなってくれると思います。​

入試まで、まだ時間がある方はいろいろなことに積極的に取り組んで、自己アピールや力を入れた活動に書けるエピソードを増やしていきましょう。