関西学院千里国際の入試では学校の先生2人に推薦書を書いてもらう必要があります。以前こちらの記事に書きましたので、まずはこちらの記事をご覧ください。
外国人の先生に推薦書をお願いしたら、予想もしない展開になることがあります!ケーススタディとして過去の例を紹介してみます。
ケース1 余裕を持って先生にお願いしたら…
アメリカで現地校に通っていたAさんは、早めに推薦書を書いていただきたいと伝えた方が安心だと思って、夏休み前に現地校の先生にReference Formの書式を渡して、このような書類を秋の入試前に書いてほしいとお願いしました。
なかなか書いてくれない外国人の先生も多いと聞くので、早めに先生にアプローチするのはいいですね。
突然、千里国際から連絡が!
夏休み明けに新学年が始まったら、再度お願いしようと思っていたところ、千里国際のアドミッションズから連絡が入ったそうです。
「現地校の先生からAさんの推薦書が届いたので、こちらで保管しておきますね!」
「出願期間もまだまだ先だし、秋に書いてくださいと伝えたのに・・・。」とショックを受けていました。
Aさんのご家庭とは生徒の出願書類
【書式C-1】生活や活動の方向(出願者本人自筆)
【書式C-2】志願理由(出願者本人自筆)
を仕上げてから、現地校の先生に「こんな内容で書いてもらえますか?」とお願いしようという段取りで話を進めていたので予想外の展開でした。
Reference Formに学校に直接送ってくださいと書いてある
千里国際のReference Formを確認すると、英語で
Please send directly to : Admisshons, Senri International School of Kwansei Gakuin
と、送付先とともに書いてあります。その下の行に
Or, send from an official school e-mail account as a PDF file to 〈千里国際のメールアドレス〉
先生はこれを見て、良かれと思ってすぐにメールをしてくれたのでしょう。
「秋に書いてください」の一言を聞き逃したのかもしれませんね。合格できたから、問題はなかったのですが、私も驚きました。
書式Fでは出願期間が確認できない
現地校の先生やインターナショナルスクールの先生に依頼するときは、先生がフライングして提出しないように、レファレンスフォーム裏面の評価者署名と記入日を書く欄に、書いていただきたい期間を付箋で示すことをお勧めします。または、別紙で書いていただきたい内容、出願時期などを書き添えて渡してもいいですね。
ケース2 日本人なら遠回しに書くのに…
Reference Formは厳封なのですが、帰国後に日本国内の中学に通ってから、千里国際の編入試験を受けた生徒は、中学校の先生から推薦書を見せてもらっていました(本当はよくないんでしょうけど)。面接対策の参考にと、私も確認させてもらったのですが、とてもよく書いてくださっていました。
出願者の努力を要する点を具体的にあげてください。
という質問にも、〇〇さんは非常に努力家で、どんなことにも真剣に取り組む生徒で、皆の模範となっています。努力を要する点は特に見当たりません。と言い切っていました。
もう一人の先生は、強いて上げるなら、という感じで遠回しにこの部分を努力すれば、さらに飛躍できるという感じで書いていました。さすが、空気が読める日本人の先生方です。
高く評価してくれている先生に推薦書をお願いした
アメリカの現地校に通うBさんは、先生が推薦書に書いたことを面接で聞かれるかも?と思い、「どんなことを書いてくださったのですか?」と質問しました。
すると、千里国際に提出したpdfをメールで送ってくださったそうです。親切ないい先生なのだと思います。
出願者の長所では、とても良いことたくさんを書いてくれていましたし、出願者の性質や価値観の特徴なども、Bさんを高く評価してくれていることが伝わってきました。
努力を要する点を率直に書かれてしまった!
ところが、Please give specifics of what the applicant needs to work on.
という質問に対して、正直に改善すべきことを書いていました。
レポートの内容が、準備不足だと感じることがある。Bさんならもっといい内容が書けるはずなのにと、残念に思う。いつもコンスタントにレベルの高いレポートを書けるように期待する。
と、時々手抜きをする生徒なんだなあと思われかねない内容でした。
努力を要する点と書いていたから、率直に悪気なく書いたのだと思います。外国人の先生には念のため、「ここは控えめに書いてください」と、お願いした方が良いです。