和歌山県は帰国生受け入れ校が非常に少なく、公立高校でも帰国生の入試は個別対応といった様子です。
プール学院高校や手塚山学院泉ヶ丘高校など大阪南部で帰国生入試を実施している私立高校に進学される方もいます。
帰国生が多数在籍する学校は少ないので、海外在留時から一般入試に備えて学習しておきたいです。
公立高校入試
帰国生取扱
和歌山県の公立高校では、特に「帰国生入試」は実施されませんが、「帰国生徒取扱」という制度があります。「帰国生徒」とは海外で引き続き2年以上海外に在留していて、入試が帰国後2年以内の生徒です。
どういう制度か実施要項を見てみると、以下のように書いてあります。
本人の持つ能力が十分発揮されていないと考えられる相当の根拠のあるものについては、「帰国生取扱」の措置がされます。
学校ごと、個人ごとの個別対応
帰国生徒取扱いの入試要項をまとめると、日本の中学に在籍している生徒は中学校長が、海外に在留している生徒は保護者が所定の「協議書」を作成し、志願先高等学校校長宛てで提出します。
ちなみに協議書はA4用紙1枚で「本人の持つ能力が十分発揮されていないと考えられる理由、指導措置及び現在の状況等を記入すること」とあり、記入欄は10行ほど書けるかどうかくらいのサイズです。
高等学校長が協議書を協議したうえで「受験協議書」を作成し、学校教育局県立学校教育課長宛てに提出し、そこで承認された場合は高等学校長が入学者選抜学力検査の成績等を勘案し、募集定員を超えて入学を許可できます。
校長先生次第といったところでしょうか? これにかけるのはなかなか厳しいですね…。一般選抜でも合格できるように5教科の対策をしっかりとしておきたいです。
私立高校
初芝橋本高校
初芝橋本高校には国公立大学を目指すコースや、推薦で立命館大学に進学する「立命館コース」があります。帰国生入試を実施していますが、特別な実施要項は発表されていません。
募集要項には「帰国生と入試を希望される方は、本校入試部までお問い合わせください。」とあります。多くの帰国生がいる学校ではないので、入試も個別対応になるでしょう。
受験を考えている場合は帰国が決まってからではなく、早めに個別相談をしていただくことをお勧めします。