滋賀県の帰国生入試

滋賀県は帰国生入試を実施している高校が少なく、帰国生受け入れを表明しているのは立命館守山中学高校と近江兄弟社中学高校の2校のみです。

公立高校も帰国生枠での入試を実施していないので、京都府の私立高校へ進学される方も多いです。

立命館守山高校 

立命館守山高校は帰国生の枠があるわけではありませんが、帰国生入試を実施しています。

受験資格は海外の教育機関に6か月以上在籍している者という、短い滞在期間で受験できますが、日本に帰国して日本国内の中学校に在籍していると、帰国生入試に出願できないので、注意が必要です。

系列校の立命館宇治高校のように習熟度別の英語授業があるわけではありませんが、中学高校合わせると50人以上の帰国生が在籍していますので、過ごしやすい環境だと言えるでしょう。

帰国生入試では3教科入試が多いのですが、立命館守山高校では帰国生入試でも5科目の試験が課されます。

国数英理社の5科目か国数英理4科目の合計点×1.25倍のどちらか高い方で判定されるので、社会が苦手な帰国生も受験しやすいですね。社会の対策はせずに理科だけに絞って学習する手もあります。

また併願も可能なので公立や他府県の私学が本命の方も受験可能です。

公立入試

滋賀県の公立高校では帰国生枠や帰国子女入試として、特別な入試は実施されていませんが、個別に一定の配慮はしてもらえるようです。

海外帰国生徒等取扱措置願を提出した者については、受検に当たっての特別な配慮を受けることができる。また、入学者選抜の判定においても、その者の海外経験等の事情を配慮することとする。

滋賀県立高等学校入学者選抜要項より

とっても曖昧な表記ですね。海外における在住期間は継続して1年以上、帰国してから2月1日までの期間が6年以内と、出願資格が緩いのでどれくらいの「配慮」があるのか分かりません。

他府県のように出願できる学校が限定されていないので選択肢は広いのは有り難いですが、どこまで帰国生としての「配慮」がなされるか不明です。

帰国して間もない受験者であれば、理科や社会、国語の古典などは点数が低くても考慮してくれるかもしれませんが、入学後に特別なケアがあるわけではないので、数学や現代文などは一般の受験生と同様の合格点が必要となるでしょう。しっかりと対策しておきましょう。