【海外子女】2019年度 近畿大学 帰国生入試

近畿大学にも帰国生入試があります。 

近畿大学といえば、日本で一番受験生が多い大学。近大マグロも有名だし、何となく理系のイメージの方が強いのですが、帰国生入試も実施しています。

ただし、近畿大学の帰国生入試は、指定校推薦入試、スポーツ推薦入試、クラブ活動推薦入試などとともにホームページでは「その他」に分類され、入学試験要綱は別途定めています。と書かれているだけです。入試日程や科目の記載もありません。近畿大学の帰国生入試は法学部と経済学部と経営学部で実施されるということだけしか分かりません。どんな内容なのでしょう??

入試ガイドにも載っていませんが、近畿大学経営学部の帰国生入試を受けた生徒が、今年の入試内容について教えてくれました。2019年度入試は11月11日に実施されました。当日の試験は小論文と面接です。では、どんな入試だったのか見ていきましょう。

近畿大学 経営学部 帰国生入試 小論文

今年の小論文のテーマは「外国人労働者の受け入れについて、環境と日本政府の対策についてどう考えるか」でした。時間は60分で文字数は800字~1000字

今年はテーマが提示されただけでした。去年まであった使用すべき語群はありませんでした。

近畿大学帰国生入試 面接

近畿大学帰国生入試の面接官は日本人二人で、日本語による面接のみです。面接の時間は10~15分くらいで、終始和やかな雰囲気で話しやすかったようです。質問もすべて予想して練習しておいた範囲内のものだったので自信を持って受け答えができたとのこと。ちなみに経営学部は受験生が4人いたそうですよ。

さて、最初の質問は「小論文はどうでしたか?手ごたえはありましたか?予想していたテーマでしたか?」というものでした。

志望理由については「本学を志望した理由は何ですか?」から始まって会話形式で、連続する形で問われました。全受験生がしっかりと準備して答える質問ですね。なぜ他の大学ではなく近畿大学なのか、説得力のある答えを用意しましょう。

他にきかれたことや、準備の仕方についてもまとめておきます。

・自己PRをしてください。

帰国生は是非、海外での経験を踏まえたPRを考えておきましょう。ボランティアや海外でのスポーツ、現地校での取り組みなどもいいですね。

・どの先生の講義を受けたいですか?どのクラスに進みたいですか?

近畿大学のことを調べるときに、ほとんどの人が近畿大学のホームページで受験生の方へというページや大学案内のページだけを見ているのでは??是非在校生用のページを見てみてください。どんなことを学ぶのか詳しく調べられますよ。

・尊敬する経営者や企業はありますか?

これは、経営学部ならではの質問でしょう。事前に考えておかないと答えるのは難しい受験生もいたのでは?

・最近読んだ本は何ですか?

これもよく聞かれますね。本の感想や本を読んで考えたことなどを答えられるようにしておきましょう。

・近畿大学で勉強以外にしてみたいことはありますか?

実際に入りたいサークルや部活などがあれば、具体的に答えましょう。

・今までに近畿大学に見学に来たことはありますか?

帰国生の場合は、物理的にオープンキャンパスに参加できないこともありますが、一時帰国の際にタイミングが合えば参加しておきましょう。また、そうでなくても普段の近畿大学の様子を見に行っておくといいですよ。

・日本語での授業についていけると思いますか?

近畿大学は多くの帰国生を受け入れているわけではありません。帰国生でも日本国内の高校を卒業した生徒と同じように講義を理解できる生徒を受け入れるというスタンスなのでしょう。

面接の対策をしよう!

海外の現地校で過ごしてきた帰国生。日本語での日常会話は普通にできて、小論文の練習をしてきたので、書き言葉では正しい日本語を書けるのですが、正式な場所で日本語を話す機会がほとんどありません。敬語を使うことにも慣れていません。今回近畿大学を受験した生徒も、9月に帰国してすぐに茨木教室で練習したときは、なかなかうまく日本語が出て来ませんでした。入退室から座り方や目線まで練習したので、本番は落ち着いて取り組めたようです。小論文が気になって面接が後回しになりがちですが、しっかりと対策をしてくださいね。