こんにちは。オンライン担当の並松です。
日本に帰国して、帰国生が困ることは?
帰国生にアンケートをとってみました!
2017年から2018年に日本に帰ってきた帰国生たちにアンケートを取ってみました。
対象は中学1~3年生の間に帰国した、つまり帰国生の中学編入試験か帰国生の高校入試を経験した帰国生たちです。
志望校に入学・編入した生徒たち、今はどんな様子かな?
実際に日本の中学、高校に通ってみて何か困っていることはないかな?
海外にいる間にもっとやっておけば良かったと感じていることはないかな?
などなど、色々な質問をしました。
アンケートに答えてくださった皆さん、ありがとうございました。
ICU高校の生徒からは、「高校生活はとても楽しいです。夢を実現するために、大学は外部受験をすることにしました。どんな学習方法がいいですか?おススメの問題集はありますか?」という相談もありました。
内部進学せず、帰国子女枠ではなく一般入試で外部受験を目指しているようです。
さすが、頑張り屋さん。
帰国生アンケートの結果は?
さて、せっかくのアンケート。
今まさに海外で暮らしている中学生に役に立ちそうな帰国生たちの声をお知らせします。
日本に帰ってきてから、困ったことは何ですか?
色々な答えがありましたが、多かった答えは3つ。日本に帰ってきてから、困ったことは何ですか?思った以上に理科が難しかった。
日本の地理や歴史で苦労した。
四字熟語やことわざはもちろん、漢字(特に書き)が大変だった。
You-学舎のオンライン個別を受講している中学生は、日本の小学校や中学校に通ったことのある生徒がほとんどなので、日本の学校に馴染めなかったという声はありませんでした。
それよりも深刻なのが社会・理科・漢字の学習なのでしょう。
理科は現地校やインター校で同じような内容を学習しますが、日本語の用語を知らないので思った以上に大変だったそうです。
補習校では数学と国語がメインで理科社会を学んでいなかったり、中学生になると忙しくなって補習校に通わなくなったりするので、できれば理科・社会も何らかの対策をしておきたいですね。
理科・社会・漢字の対策方法
理科の学習方法
理科でお勧めなのは、「教科書」です。説明も詳しいですし、写真や資料も豊富です。
現地校やインター校で学んだ内容と同じ単元(アプローチの仕方が違って、なかなかぴったり同じという訳にはいかないですが…)の教科書を読んでみましょう。
内容が理解できれば、用語も何となく頭に入ります。日々取り組めばそんなに時間がかかりませんが、やるとやらないとでは大違いです。
社会の学習方法
社会は全く違う内容を学ぶので、ペースを決めて意識的に取り組まないと難しいです。
まずは夏休みなど、まとまった休みを使って教科書を読んで理解することから始めてみましょう。
社会の学習でも「教科書」は必須アイテムです。
日本の中学生がよく学校から課されるノートまとめをするのもいいですね。
暗記するまではいかなくても、流れを知っていれば帰国してからのキャッチアップが楽です。
実は、普通に日本の中学で学習している生徒たちも、理科・社会は1~2年生の内容を忘れていくので、中3の夏休みに必ず総復習します。
海外在住の中1~2年生は、内容が理解できていれば十分です。
漢字の学習方法
漢字や四字熟語は漢検のテキストがおすすめです。
実際に漢検を受けなくても、テキストを進めながら覚えていくといいです。
漢検テキストの王道は「漢検 漢字学習ステップ」です。
書き順や部首、漢字の意味を確認できますし、類義語・対義語なども学習できます。
6章ごとに力だめし問題でチェックできるので日本国内の生徒にもおすすめしています。
海外在住の小学生にも是非取り組んでほしいです。
漢検 漢字学習ステップについて、詳しくは漢検のHPをご覧ください。
まずは数学・英語(英検)を
ちなみに、このアンケートに答えてくれたのはYou-学舎のオンライン受講生なので、継続して日本の数学(生徒によっては国語や英語も)を、日本で塾に通っている生徒と同じペースで学習してきた子たちです。
その対策がまだの方はそちらから先に取り組んでくださいね。
また、帰国生入試に備えて英検も受験してください。
帰国生が帰国後に選択肢を広げるために
中学の途中で帰国する場合は帰国する時期によって、公立中学に入って高校入試で帰国子女枠を狙うというパターンもあり得ます。
高校の選択肢を広げるために、一般入試を視野に入れて準備をする生徒もいます。
日本に帰ってから選択肢が広がるように帰国後の学習準備を日頃からしておきましょう。