千里国際中等部・高等部 出願書類

関西学院千里国際の入試は、出願書類がとても大切です。

千里国際の先生と話をしたとき、面接は最終確認のようなもので、出願書類はじっくりと読むと仰っていました。時間をかけて完成させたいです。

出願者本人自筆の書類は2種類

受験生本人が記入する書類は「生活や活動の報告」と「志願理由」です。どちらも日本語で書きます。

文字数の決まりはありませんが、それぞれA4で20行程度の書式です。700~900字程度になる場合が多いです。学校名は貴校や御校にして書きましょう。

書式C-1 生活や活動の報告はどう書くべき?

生活や活動の報告

1.海外・国内での生活や活動

関西学院千里国際中等部・高等部を受験するまでの学校や日常生活の中で、どのような生活や活動をしてきましたか。できるかぎり具体的に書いてください。

これまでに何を頑張ってきたのか振り返ろう

幅広い内容を含むので、こう聞かれると何を答えてよいのか迷ってしまうかもしれません。

まずは「これまでに頑張ってきたこと」として、考え始めてみると良いでしょう。

  • 学校で頑張ったことは?
  • 勉強で頑張ったことは?
  • 好きなことで頑張ったことは?

と問いを変えることで、経験を振り返りやすくなります。家族の方と一緒に振替ってもいいですね。

何を学んだか考えよう

いくつか頑張った出来事を思い出したら、一歩進んで 「そのことから何を学んだか」を考えてみましょう。 何をどう頑張ったのか、具体的に書いてみることをお勧めします。

その過程で自分が特にアピールしたいことが発見できれば、それを中心に構成できます。

また、具体的に説明できるエピソードは受験生にとって重要なことが多いからです。

たくさんエピソードがあったら共通点を探そう

伝えたいことがたくさんありすぎて、エピソードの取捨選択に苦労する生徒も多いです。

確かに、たくさんの経験を限られた文字数で伝えるのは難しいです。千里国際の出願書類は、3段落ほどでまとめることが多いので、何を書くべきか精査しなくてはなりません。

そこで、各エピソードに共通点はないかと確認してみましょう。 例えば、現地のスポーツクラブに参加したエピソードと学校でグループワークをしたエピソードがあったとします。この二つから感じたり、学んだりしたことは何か思い返してみましょう。

「現地の言葉でコミュニケーションすることの楽しさや難しさ」を感じたならば、これをポイントとして二つのエピソードをまとめることができます。

「協力することの大切さ」という観点や、「リーダーシップの必要性」という観点から書くこともできます。

こうして各エピソードから抽出したポイントを二つか三つ取り上げて、段落ごとにまとめていきます。

自分がどんなことを頑張って来たのかアピールしよう

「生活や活動の報告」は、経歴を網羅するよりも、印象的な経験をピックアップして、その経験がどのような意味をもつかを意識して書くことが大切です。

千里国際の先生に自分がどのようなことに興味があって、どのようなことを頑張ってきたのかアピールする文章、と考えると良いですね。

また、千里国際の出願書類には語学資格の記入欄がありませんので、取得済みの資格がある場合は、「生活や活動の報告」内に盛り込んでおきましょう。

書式C-2 志望理由はどう書くべき?

2.関西学院千里国際中等部・高等部への志望理由

なぜ、本校を志望しましたか。この学校のどのようなところに関心を持ち、 入学後はどのように学校生活をすごしたいと考えていますか。

将来の夢を考えよう

生徒たちを見ていると生活や活動の報告よりも、志望理由を書く方が苦労しています。

「生活や活動の報告」は自分の経験から書けますが、志望理由は未来の話で、千里国際についてよく知らないと書けないからです。

まずは未来のこと、自分の将来の夢について考えてみましょう。 将来の夢がある場合は具体的にどんなふうに働きたいかも考えてみると良いです。

仕事について思い浮かばない場合は、どんな人になりたいか、という側面から考えてもいいです。

思いやりがある人、リーダーシップをとれる人…などと考えてみてください。

学校の情報をしっかり調べよう

次に、パンフレットやウェブサイト等を利用して学校の情報を集めましょう。千里国際の特徴はどこで、自分はどんなところに興味があるのかを探していきます。

マルチリンガル・多文化理解・多芸多才とさまざまなバックグラウンドを持つ生徒が通っている点、学期完結制、自由選択制、無学年制と、生徒が主体的に学習する環境が整っている点を挙げる受験生が多いです。

なぜ千里国際で学びたいのか考えよう

次に、 自分がそうした特徴を魅力的に感じるのはなぜか、その環境で何を学びたいかを考えてみましょう。 このとき、「生活や活動の報告」で書いた内容とリンクできると説得力が増します。

例えば、中学校で多くの人と交流することの大切さを知ったので、多文化理解を大事にする千里国際高等部で学びたい。

これまで英語の学習を頑張ってきたので、千里国際の5つのレベル別コースでネイティブレベルの英語力を目指したい、という感じです。

千里国際の教育理念を確認しよう

もし、内容がものたりないと思ったら教育理念を確認するといいです。千里国際は5Respectsというポリシーを掲げています。「生徒にこんな人になってほしい」と目指している方向性を示し、学校の特徴を表しています。

5つのリスペクトのうち、自分の目標にしたいものはどれか、という点から志望理由を考えてみるのも良いですね。 

自分の未来につなげよう!

学校の魅力とそこでやりたいことがまとまってきたら、将来の夢とのつながりを考えましょう。

千里国際での学びが自分の将来に何をもたらしてくれそうなのか、未来の話で終わると志望理由をまとめやすいです。

学校見学や説明会の記録を残そう

さて、志望理由を書く際のポイントについてまとめましたが、最初にお伝えした通り、情報収集がとても大事です。そこで、おすすめしたいことがあります。学校見学や説明会などの記録です。



学校がアピールしたいことはパンフレットやウェブサイトにまとまっていますが、実際に自分の目で見たキャンパスや先生から直接聞く説明はまた違います。

印象的なお話があれば、そのまま書き留めておきましょう。志望理由作成の際、大きな助けとなります。

千里国際の入試では出願書類が本当に大切です。しっかり取り組んで納得いくものを提出してくださいね。

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