先日、海外在住(日本人学校)で立命館宇治高校のB方式で受験予定の方、お2人から相談を受けました。
今までも海外在住の方から、日系の塾が近くにあって関東の学校には詳しくても、関西の学校の情報は持っていないと聞いてきました。英語小論文や日本語小論文の対策が必要な立命館宇治高校IB方やA方式受験予定の方からはよくご相談を受けます。
科目受験のB方式入試は英数国の3科目入試だから、一般的な日系の塾でも特に問題ないのでは?と思っていましたが、色々と悩みはあるようです。
悩みその1 関東の学校の過去問題ばかり扱っている
海外に駐在しているご家庭で、関西に帰国される方は少ないです。圧倒的に多くのご家庭が関東に帰国します。
先日お問い合わせくださった方も、通っている塾が関東の、しかもレベルがとても高い学校の帰国生入試に合わせた対策をするので、ついていくのも大変だし塾が合っていないのでは?と悩まれていました。
集団塾の場合は、なかなか難しいかもしれませんが、個別指導部門がある塾なら個別に切り替えて、立命館宇治高校B方式入試に合わせた授業に変更してもらうことをお勧めします。
悩みその2 立命館宇治の情報を先生が知らない
なかなか受験しない関西の学校の入試について、生徒一人だけのために研究してもらうのは難しいかもしれません。
今年も海外在住者対象のオンライン入試では英数国の3科目ではなく、小論文(日本語または英語)・数学・面接となりました。
こういう情報も知らない塾の先生が多いのではないでしょうか?
でも、立命館宇治高校はオンライン説明会もありますし、個別での受験相談も受け付けてくださっています。その際に集めた情報を、塾の先生にできるかぎり伝えてください。
ちなみに、立命館宇治中学高校はYou-学舎対象のオンライン説明会を去年も今年も春に実施してくださいました。大好評なので、また今年の秋も開催してくださることになっています。10月頃で日程調整中です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
悩みその3 過去問題が公開されていない
立命館宇治高校B方式の過去問題は公開されていませんが、
- 国語・・古文の出題がない
- 数学・・基本問題の配点が高い
- 英語・・リスニング重視
と、帰国生の学習状況を配慮した問題作成となっています。
以前、立命館宇治高校の先生に相談したところ、「一般入試の過去問題を使って対策してください。一般入試の問題が解ければ、B方式でも合格点が取れます!」と仰っていました。一般入試の過去問題は必ず購入してください。
お勧めの勉強法や問題集のレベル
立命館宇治高校の入試問題レベルのテキストを使うと学習効率がいいです。海外の日系塾がよく採用している「新中学問題集」なら発展編ではなくて標準で十分対応できます。
赤本を有効に活用しよう
赤本には5年分の一般入試の過去問題が載っています。国語は古文以外の問題を利用しましょう。
英語数学は一般入試レベルの問題で練習して、合格最低点をクリアできるようになれば安心してB方式の受験に臨めます。数学は特に大問1レベルの問題でミスをしないように繰り返し練習してくださいね。
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