横浜国立大学合格体験記~帰国生でも国公立大学は「夢」じゃない!~

横浜国立大学合格おめでとう!

今日は帰国生入試で横浜国立大学経済学部に合格した I さんにお話を聞きました。

高校からカナダのインターナショナルスクールに留学していた I さんが大学受験対策としてオンライン授業を受講し始めたのは、入試まで半年もない5月のことでした。

「筆者の主張」を正しく読み取り、自分の考えをまとめる練習からスタート!

授業開始当初は文章を読んでも「筆者が何が言いたいのかわからない」「これについて自分の意見を書けと言われても…」と頭を抱えていたIさん。授業では宿題で書いてくれた小論文の内容について会話をしながら内容を深めていきました。

わからないこと・できないことを放っておかない!

わからないことは積極的に調べる、中途半端なところで終わらせないといった彼女の姿勢は目を見張るものがありました。

同じテーマの小論文を何度も書き直して提出したり、世界情勢についてわからないことを授業中に質問したり、一つ一つ解決していきました。

合格者にインタビュー

勝因は徹底的な調査

第一志望の大学への入学おめでとう!!ズバリ!勝因は何だと思いますか?

横浜国立大学経済学部とその独自プログラムGBEEPについて徹底的に調べたことだと思います。合格には情報が不可欠だと思います。

なぜ横浜国立大学を受験しようと思ったの?

私は親から自立したいと考えていたので、関東の国公立大学で単身留学でも受験できる帰国子女枠のある大学を探していたときにたまたま見つけたのが横浜国立大学でした。

よく調べてみると、横浜国立大独自のGBEEPという経済のことも経営のことも両方学べるプログラムが私にピッタリだと思ったんです。

でも、父に「横浜国立大学を考えている」と話したら

「なぜ横浜なのか?関関同立ではダメなのか?」と言われました(笑)

私自身、「国公立は難しいだろう」と考えていたので、関関同立についても調べて、数校は受験しました。

語学資格は何を持っていた?

受験時の語学資格とスコアはどれくらいでしたか?

iELTS5.5です。 

受験に関する情報を集めているとiELTS5.5を基準にしている学校も多くあったので、受験勉強と並行して5.0から5.5にスコアを上げました。高校生になってからの留学で受験対策をしながら短期間でIELTS5.5は大変でした。

帰国生入試対策授業について

You-学舎での授業はどういう感じで授業が進みましたか?

小論文を中心に勉強しました。

経済にかかわる文章はもちろん、教育・労働などさまざまな問題についての文章を読み、小論文を書きました。

受験日が近くなると面接練習もしました。自分でも志望理由書を見直しながら質問内容を予想して、その答えを用意していたので、それも聞いてもらいました。

志望理由書は徹底的に仕上げるべき

志望理由書はどのように作りましたか?

「なぜ横浜国立大学でないとだめなのか?」を自分でよく考えました。

最初に書いたものを先生に見せたとき「これはほかの大学にも似たようなものがあるよ」「自然環境は志望理由にはならない」などと、突っ込まれたのを覚えています。

大学の取り組みや他大学との違いを徹底的に調べて、ツッコミどころがないよう何度も何度も書き直しました。

そしてそれが最終的に横浜国立の受験に反対していた父を説得する材料にもなりました。(笑)

受験当日について

何人くらい受験会場に来ていましたか?小論文の試験はどうでしたか?

13人です。受験生はみんなスーツを着ていました。うち、合格者は9人です。

小論文は教育とその経済効果に関する文章を読んで論文を書く問題でした。今まで練習してきた過去問に比べたら、解きやすかったです。

面接では何を聞かれましたか?

面接時間はたっぷり30分で、面接官は3人でした。

日本語と英語で質問されたのですが、志望理由書をしっかり読み込んでいて、志望理由書に書いたことと差異がないか確認しているようでした。

質問の仕方も回りくどかったり、面接官の英語が聞き取りにくかったりして正直一番神経がすり減りました(笑)

「なぜ、横浜国立大学の経済学部を志望したか?」
「GBEEPプログラムが自分に必要な理由」など志望理由書に書いたことや、
「日本の教育と海外の教育で違う点」「留学は必要か」
といったことも聞かれました。

一番困ったのは「あなたの英語力はこれから下がっていくと思うか?」という質問でした。他の大学の面接では聞かれなかった私の「意見」を問う質問があったのは印象的でした。

受験を終えて

受験を終えての感想を改めて聞かせください。

ずっと第一志望していた学校でしたが、国公立ということもあり、ほぼ受からないだろうと思っていたので、合格と知ったときは本当にうれしかったです!

合格発表をネットで見たときに経済学部の合格者とGBEEPプログラムの合格者は別枠に載っていたんです。

経済学部のところだけ見た私は「あぁ、ダメだったか」と。画面下に「GBEEP」という文字を見つけて、自分の番号が載っていたときは本当にうれしかったです。

最後にこれからの受験生にアドバイスを

私の周りの友達もそうですが、帰国子女で国公立を受験する人は少ないんじゃないかと思います。

それが「国公立は無理」と考えているからなのか、「私立の方がいい」と考えているからなのかは人それぞれでしょうが、私は前者でした。

でも諦めきれなくて、ダメもとで横浜国立大学を受験し合格することができました。

国公立であっても私立であっても、自分が行きたいと思うのであれば受験する価値は十分あると思います。そのために早め早めに対策をしていけばいいだけのことですから。

 横浜国立大学を受験するのであれば、出願資格に語学資格は必要ありませんが、英語を話せるほうがいいです。面接官も<Japanese-English>で質問してくるので、どんな英語でも聞き取れるように練習しておくと安心かなと思います。

第一志望校合格のポイント

Iさんの授業では、スタート当初から「文章の主旨を正確に読み取る」→「設問に合った形で自分の意見を出す」→「小論文形式の文章にする」の3ステップを意識して小論文を書く練習をしてきました。

母国語とはいえ、原稿用紙の使い方や漢字、そして自分の意見を説得力ある文章にすることはとても難しかったようで、うまく書けない自分へのいら立ちが授業中に垣間見える場面もありました。

でも、小論文の対策と並行して時事問題を自分なりにまとめたり、面接で聞かれるであろう質問を自分で考えたりと積極的に受験への準備をしてきました。その姿勢が「第一志望合格」につながったのだと思います。

Iさんの夢はアジア圏で日本の文房具を販売できるよう、日本とアジア(中国)をつなぐ貿易会社を経営することだそうです。大学入学後も自分の夢に向かって突き進んでください。

数年後、アジア圏で日本の文房具を販売しているところを見られることを楽しみにしています!